パリ、2022年7月21日
OECD諸国における主要な固定ブロードバンド技術として、ファイバーがケーブルを追い越している
最新データによると、高速ファイバーインターネットが、初めてケーブルを抜いて主要な固定ブロードバンド技術になり、OECD加盟38カ国で固定ブロードバンド加入者数の34.9%を占めるようになりました。
OECD broadband portalの最新データによると、ファイバー加入者数は2021年12月までの1年間で18.6%増加し、固定ブロードバンド加入者の32.4%を占めるケーブル、27%を占めるDSLを上回りました。後者の2つは減少傾向にあります。ファイバーが提供する対称的な容量を考えると、これはデータ量の多いサービスとアプリケーションの配信にとって朗報です。ファイバー接続が最も大幅に伸びたのはコスタリカ、イスラエル、ギリシャ、ベルギーで、いずれも2021年より80%以上増加しました。ブロードバンド全体に占めるファイバーの割合は、OECD諸国中13カ国で50%以上に達しており、チリ、フィンランド、ルクセンブルク、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガルで50%を超え、アイスランド、日本、韓国、ラトビア、リトアニア、スペイン、スウェーデンで70%を超えています。
固定ブロードバンド加入者数は、ほぼすべてのOECD諸国で増加し続けており、2021年にはOECD加盟国全体で3.9%増加しており、2020年12月の4億5400万件から、2021年には4億7200万となり、OECD諸国の平均契約数は人口100人当たり34.4人となりました。普及率では、スイスが100 人当たり48.4人とトップで、次いでフランス(46%)、ノルウェー(45%)、デンマーク(45%)の順となっています。
2021年の1契約当たりのモバイルデータ使用量は15%増加しました。これは、2020年と比較すると少ないですが、それでも2021年末までの3年間で79%増加したことになります。OECD諸国の1契約当たりのデータ使用量は、月平均8.4GBですが、国によって大きな差があります。フィンランドが、1契約当たり月36.7GBとトップで、ラトビア(29.7GB)とオーストリア(26.4GB)が続くのに対して、最も少ないのはメキシコとスロバキアで、月平均は4GBをわずかに下回っています。
モバイルブロードバンドはすでに加入率が非常に高いにもかかわらず、2021年はさらに5.5%と大きな伸びを示しました。モバイルブロードバンドの普及率が最も高いのは日本、エストニア、米国、フィンランドで、人口100人当たりの加入率はそれぞれ191%、180%、169%、157%です。
アイスランドは、人口100人当たり317枚のM2M SIMカードを保有しており、M2M通信の分野では圧倒的な先駆者です。この高い数値は、ボーダフォン・アイスランドが国際的な製薬会社によるCOVID-19ワクチンの流通を支援するためにM2M契約を提供したことによるものです。スウェーデン、オーストリア、ノルウェー、ドイツも、1人当たりのM2M SIMカードの枚数で上位にランクインしています。スウェーデンでは、人口100人当たりのM2M SIMカードは191枚ですが、これはスウェーデンの事業者が他国でこのSIMカードを使用しているために押し上げられています。全体として、M2M/統合型携帯電話加入者数は、データが入手可能な国において、過去1年間で16%超(新規加入者数5,800万件)増加しました。
国別のブロードバンドデータ、図表、普及マップは、下記ウェブサイトからダウンロードできます。http://oe.cd/broadband
報道関係者のお問い合わせ、インタビューの申し込みなどは、下記までお寄せください。 Catherine Bremer in the OECD Media Office (+33 1 45 24 80 97)
OECDは、世界100か国以上と協力して、個人の自由を保護し世界中の人々の経済・社会的幸福を向上させる政策を推進する、グローバルな政策フォーラムの役割を担っています。
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